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もしかして多動症?本気で悩んだ幼少期

 

子育て中、特にお母さんが大変なのは幼少期ではないでしょうか。
息つく暇がないと言ってもおかしくない程、目が離せませんよね。

子供自身が自らの意志で行動するようになる、1歳半~4歳位までは本能のままに行動するから、お母さんは本当に子供から目を離せない日々です。

私はこの時期に、とても悩んでいた事がありました。

 

もしかして多動症?

男の子って、ドタバタしているイメージがありませんか?

 

うちの子、ほぼそのイメージ通りだったんです。
1歳過ぎたたりからですが、乱暴に暴れまわるのではなくて、とにかくよく動く。
ジッとしている事は本当に少なくて、家の中でもチョロチョロとよく動いていました。

 

多分、周りの人から見た印象は「活発」もしくは「落着きが無い」と言う所だろうと思います。

 

体力が有り余っていると思い、1歳ごろからは毎日、しかも午前中と夕方に公園に行くのが日課でした。

 

雨の日は、体力が有り余って仕方がないって様子。
だから隣駅のデパート内の「子供広場」に連れて行って、少しでも広い所で遊ばせていました。(よくある無料で遊べるクッション床の広場です)

 

室内でも屋外でも共通しているのは、少しでも広い場所に行けば、とにかく走り出す。
走る走る。もう、歩くことを知らないんじゃないの?ってぐらいです。

 

だから危険防止&周囲への迷惑防止の為に、通路や道路でも手を離さない様に必死に手をつないでいました。
それでも、自由に動きたいから、クルッと手首をねじるようにして手を放そうとまでする息子…。

 

目も離せないし、手も離せない!! そんな日々でした(*_*)

 

周りの同年代の子と見比べる

息子の体力発散の為に、毎日2回の公園遊び(雨の日には室内で遊べるばしょへ)が欠かせない日々でしたが、公園などに行くと同年代の子供達も沢山遊びに来ています。

 

そんな時に、どうしても他の子を観ては「やっぱりウチの子、やたらにチョロチョロしてるなぁ」とか感じてしまうんです。

 

実際に、同年代の他の子は砂場でじっくり遊んでいたりするんだけど、息子は砂場で遊び始めたかと思うと、急に滑り台まで走って行ってみたり、で、また走って砂場に戻ってみたり…。常々こんな感じの様子なんです。常にジグザグに動いているようなね。

 

周りの子を見れば見るほど、我が子に対しての不安は大きくなりました。

 

1歳半検診で道路に逃亡?!

この事件、未だに昨日の事のように記憶に残っています。

 

区で行われる「1歳半検診」。
身長や体重を測ったり、育児に関してのお話を聞いたりしますよね。

 

当時住んでいた地域の区役所で行われたのですが、いくつかの部屋を行き来して検診を進めて行きます。
身長や体重を計測し終わった順に大ホールへと移動するところで、いつものように息子は私の手を振りほどいてササッと小走りで走って行ってしまい、それを追いかけていました。

 

その時点で、保健師さんに「お母さんいつもそうやって追いかけてるの?大変だね…」なんて声をかけられたりしましたが、問題なのはその直後。
保健師さんに話しかけられて、自分の顔を保健師さんに向けた途端、息子を見失ってしまったのです。

 

普段は目の届く範囲で見つかるのに、当日は広い区役所。
それも沢山の親子が大ホールへと順に移動しているので、各部屋の扉が開いたり閉まったりしています。

 

どの部屋に行った??
急いで周りを見渡しても、見える範囲には息子は居ません。
これは手分けで探したほうが良い、と即座に判断して、近くにいる保健師さんに声をかけて一緒に探してもらいました。

 

私は保健師さんとは反対方向の廊下や部屋を。それでも見つからず、次に思ったのは屋外!(考えた瞬間、悪寒がしますよね)

 

区役所の出入り口が1か所しかなかったのが、今となっては不幸中の幸いです。
とにかく小走りの息子なら、この短時間に入り口まで行けてしまう!
しかも、区役所の入り口を出たら…片側3車線のバス通り…
歩道もしっかりありますが、ガードレールは有りません…。

 

とにかく廊下を曲がった先の入り口まで走りました。
廊下の角を曲がったら見える自動ドアの1台目と二台目の空間に息子を発見しました。

 

でも、その瞬間には息子は2台目の自動ドアに向かっているんです。
猛ダッシュで走って息子まで追いついたのは、息子が2台目の自動ドアを通過し歩道へと足を踏み出した瞬間でした。

 

あれほど寒気がした出来事は、後にも先にもこの一件しかありません(笑)
もうちょっと遅かったら…多分、事故が起きていたと思います。無事に息子を確保できましたが、本当にほんの2~3秒目を離してしまった瞬間の出来事でした。

 

その日のうちに保健師さんに相談 → その後月1回の個別相談へ通う事に

この逃亡があって、その日の検診の後の希望者のみの育児相談を受けることにしました。
私の中で、もう相談した方が良い!と思ったんですね。
今までの毎日の中で、気にかかっている部分や心配な事、こんな時にとても大変だと思う事をお話しました。

 

「うちの子、多動症なのでしょうか?」
その個別相談で初めて、ずっと思っていた単語を口にしました。

 

保健師さんも、多動症の専門家ではないのでハッキリしたことは言えないとの事でしたが、一つ言える事として「もし、多動症だとしたら、こうして何十秒も椅子に座って居られない。だから、多動症の可能性は限りなく低いと思う。」とお話ししてくれました。

 

それでも、その当日に実際に建物からの逃亡を果たしているあたりや、日々の事を聞いた上で、「多動症ではないにしても、ちょっとお母さん大変そうだし個別の相談うけてみる?」と言う事になりました。

 

これは、月に一度づつ面会形式で行われる個別相談で、少し特徴のある子かな?と言う子を対象に、簡単な遊びや質問の中から様子を観察して、もし疑わしい病気などがあった場合は専門機関を紹介してもらえたり、そうではない場合には、その子との関わり方のヒントを教えてもらえたりするんです。
正式な名称は忘れてしまったのですが、何処の区でもやっています。

 

私と息子は約半年以上、個別相談を受けましたがそこで出た答えも「同年齢の子供より興味の範囲が広いため、気が散ったようにみられると言う結果でした。

 

要するに、常に周囲に何本ものアンテナを張っているから、沢山の事をキャッチする。だからいつも集中力が無いように見受けられるけど、レゴやトミカ、プラレールなどでは15分以上は集中しているから多動児ではない、と。

 

安心はしましたが、日々の生活は続くので毎日大変だったし、相変わらず目が離せない子供でした。保育園に入れて働き出すようになって、やっと自分の気持ち的にホッとできましたが、実際には5歳ぐらいまで、落ち着きのない様な行動は続いていて、私の中で「何か他の子と違うな…」「どうしてだろう」と言う不安や悩みは残っていたので、今考えると結構辛い日々でしたね。

 

常にアンテナを張っているとか、興味の対象が広いっていう部分ですが、実際に保育園の先生にも言われたし、小学4年生でも担任の先生に同じような事を言われました(笑)
どうやら性格的な物みたいです(^_^;)

 

保健師さんや保育士さん、担任の先生と言う、私よりもずっと子供に詳しい方々が「こういう性格の子!問題なし!」と言ってくれて、やっと不安や悩み、心配が消えました。

 

専門家に相談するのも解決の糸口になります

 

結局、うちの子は「ちょっと個性的な子」だったのだと思います。
楽しいとテンションが急上昇してしまうタイプ、と言うか。
実際に、誰かを攻撃したりするようなことは無く、敢て言うならマイペースでおっとりした性格です。
だから今の自分からしたら「そんなに気にすることないよ、心配ばかりしなくても大丈夫だよ~。」って思います。当時の自分に伝えたいです。

 

でもね、小さい内は本当に大変なんですよね。
お母さんは毎日子供の相手をして、面倒を見て、責任も感じながら過ごすから。
不安も悩みも出てくるし、その時は本当に悩むんです。

 

もしも、悩みが拭い切れなかった場合は、私のように専門家に相談するのも解決の糸口だと思います。

 

お母さんだって子育てしながら、子供の性格や特徴を知っていくんですよね。
現に私自身がそうでした。
段々と、息子の性格やパターンが理解できるようになりました。

 

悩んだら、色んなことを考えるし、それって決して無駄ではないんです。
ただ、必要以上に悩まなくて良いと、心のどこかで想っていてほしいです。

 

子育てって、自分が結果を出すことでは無くて、子供が結果を出すものだと思うから。
だから焦ったりするんだけど、子供自身がいつか「楽しかった」とか「家族大好き」とか思ってくれたなら、お母さんの頑張りは全てマルなんだと思います。